流れを変えた・・・！？

高校野球は大阪桐蔭が優勝した。
前日までビッグインニングをつくって勝ち上がってきた常葉菊川はらしさを出さないまま17点を奪われて負けてしまった。

エースの故障もあって打たれたのは仕方のないところ。残念なのは打線が水物のまま終わってしまったことだ。
桐蔭のエース福島の投球も見事だったが寂し過ぎた。
菊川といえばどんな場面でも強攻策で勝ち上がってきたチームだ。それが・・・。

私には前日の準決勝の試合運びに気になっていたことがあった。

確か６回ごろの攻撃だったと思う。
２回裏の攻撃で９点を奪い点差は開いていた。

ノーアウト１・２塁となり今大会初めてのバント作戦を取った。
最後まで試合の流れを自分のチームに・・・と作戦としては当然過ぎるほどの狙いだと思う。が、私のいやな予感が的中しその後から打てなくなった。ノーアウト満塁のチャンスも逃した。
それまでの流れのまま強行するか、より流れをひきつけるためにバントで行くか。どちらをとっても間違いではなかったと思う。
ただ「選手の心理面に影響を与えなければよいが」と私は感じた。

「決勝戦は気楽にのびのびと楽しんで戦え」といつもの笑顔で選手に伝えたという。
だが福島投手の投球術に押さえられた。
菊葉常川らしい鋭い振りは最後まで見られなかった。

結果は大差の試合だったけれども両チームともはつらつとしていてよい試合だった。